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柳久保小麦の焼菓子

かつての冬の東京は一面が麦畑でした。


柳久保小麦は、柳窪村の奥住又右衛門氏が江戸時代に開発した品種で、茎が長く麦わらは藁葺き屋根に利用でき、良質の粉からは美味しいうどんができることから、東京近郊で広く栽培され、農村の食と住を支えた小麦でした。しかし、農村からは藁葺き屋根が消え、食パンのようなもっちりした食感が好まれるようになって、昭和の時代には栽培が途絶えてしまいました。


いま、奥住氏の子孫と有志により生産が再開されている柳久保小麦は、麦らしい素朴な味わいと、美しく長い麦わらを活かし、地域のパン屋さんの商品や、ヒンメリなどのオーナメントとして、東久留米市の特産品となっています。


東京の麦畑の歴史と、小麦らしい滋味を噛みしめる。ちょっとレトロで新しい、味わい深い焼菓子です。

柳久保小麦の焼菓子